厚別東書道サークルブログ

TO THE WORLD,FROM HOKKAIDO!!

書譜への思い③

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「書譜」に初めて出会ったのは、書道アカデミーの基礎科・師範科のスクーリングの時でした。講師は中村思雲(なかむらしうん)先生で、私が札幌に転勤になってから、ずっとお世話なっていた先生でした。その時は「書譜」と「楽譜」、「節筆」、「俯仰法」…と、用法から冗談まで、いろいろと楽しく教えてくださいました。
それから約20年、いろいろな書体を臨書してきましたが、この「書譜」には特別な思い入れがあります。思雲先生には、実際に手を取ってもらって、何度も軸の倒し方、回転、強弱、遅速を一つ一つ丁寧に教えていただきました。思雲先生に、最後に褒めていただき、自分の手を大事にしなさいと言われた時のことは、一生涯忘れることはないと思います。
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とはいえ、まだまだ発展途上の私の「書譜」。
先日、師匠の小原先生と、新型コロナで1年延期になった台湾研修の話。
小原先生にとっては、自分へのご褒美なんだそうで、それが1年間もお預けなんて、なんとも切ない話です。
実は、私も今回の台湾研修が、今まで仕事を頑張ってきた私自身への、過分なご褒美でした。
うーむ。もう少し上手くなる余地が多々あるようで、雲の上から思雲先生も、きっと温かく見守ってくれていると思います。