ひたすらに一つの石に向かっていくのが、他の部門と違うところ。印刀を握って、一画一画彫っていくと、自分がイメージするものに確実に近づいていく気がします。そして、完成したあかつきには、その印を使って、大量に印影を印刷することになります。
筆を使って、紙に書き上げていくのとはちょっと違って、一つの石に、思いを一刀ずつ刻み込んでいく作業が続いていきます。
なんだか篆刻ワールドは違うな〜。
ところが。なんと、
昨日3回目となった篆刻講座は、創作(競書随意部)に向けた、印稿作りが中心になりました。なんと、朱墨とポスターカラーの白色の2色で、出来上がりに近いものを、やや大きめに書いて作っていきます。
あれ⁈彫るんじゃなくて、今回は書くの?そっか、書くんだ〜!!( ̄(工) ̄)※動画↓
びっくりしたのは、白色のポスターカラーの存在。鉛筆書きだったら、消しゴムを使って消すところですが、朱墨だから…というわけで、修正液みたいな使い方といえば、分かりやすいでしょうか。
作品全体を明るくしたいから線を部分的に細くしてみたり、わざと欠けさせる部分をかたまりで白くしたりして、彫る前に、出来上がりを具体的にイメージしていくわけです。
実際にこれが一番時間がかかると、講師の小泉先生談です。実際にこの印稿をいくつか作ってから、どれにするかをさらに吟味して決めるそうです。