当たり前の話ですが、篆刻作品の数々が壁にびっしりと展示されていて、一度にこれだけ多くの篆刻作品をみるのは、国現展以来でした。サイズや形、模様などなど、とにかく多彩で、改めて一文字一文字の成り立ちと文字の組み合わせをじっくりと鑑賞してきました。
初心者向けに、作品作りの手順も写真で一枚ずつ丁寧に解説されていて、篆刻を始めたばかりの私にとっても、勉強になるところばかりでした。どうもありがとうございました。
先週金曜日には、いつもの篆刻講座もあり、12月の競書に向けて、規定と随意の2つの作品作りに取り組みました。
随意は、なんと初出品。歴史の教科書にも必ず出て来る、金印「漢委奴国王」に挑戦しました。模刻といって、現物を転写してから、ひたすら彫っていくわけですが、いわゆる現物の文字の特徴をどれだけ理解して、再現していくかがポイントになるようです。講師の小泉和雄先生に一文字ずつ、辞典を見ながら、成り立ちや筆路を教えていただき、なんとか仕上げることができました。※写真左側
規定は「淨書」。線が細いので、一画ずつ筆順に沿って、地道に彫り進める感じで、時間はかなりかかりましたが、気が済むまで彫り続けることができました。当然のことですが、彫れば彫るほど作品は明るくなっていきます。ここがなんか、面白いポイントなのかもしれません。※写真右側
小田島先生の社中展は12月2日(水)午後3時までです。