厚別東書道サークルブログ

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書写と書道の違いって何?〜書道の現代的意味【おまけ編】

基本的に、硬筆と毛筆のウエイトの違いだと思っています。
2020年度から小学校1、2年生でも水書を使った、毛筆の指導が本格的に行われるようになって、書道業界にも追い風が吹くかなぁ位の期待が正直なところありました。テレビやその他の広告でも、書写という言葉が多く聞かれるようになったと思います。
学校教育においては、義務教育の小中学校では、国語科「書写」(必修科目)、高校では総合芸術「書道」(選択科目)となっていて、書写と書道が分けられています。学校教育は書写、社会教育(主に書塾)は書道と言っても、決して過言ではないと思います。現に、ある学者さんが、「学校の目的は、硬筆力をつけることであり、毛筆は体験」と明確に話されていました。(長野秀章2017.6.29講演録※写真)
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つまり、毛筆を中心とした総合的な書道と、硬筆を中心とした技能習得型の書写とは、共通部分もあり、活動内容こそ似てはいますが、実は本来の目的が異なると言えます。
書道を総合的な芸術と考えると、例えば、紙の質、墨の色、表装の仕方…と多領域にこだわるのも納得できると思います。また、篆刻や刻字といった筆ではない刀を使った作品づくりも書道には含まれますが、書写にはそれがありません。
前述の「書はロマン」で書きましたが、書道を突き詰めていくと、漢字3700年以前、かな1200年以前の歴史にまで遡って考えることになります。ですから、漢字書道では臨書、かな書道では古筆が、用筆法の重要な位置を占めるわけです。これが書道における多様性の原点です。

ということで、我々現代人は、書(書写と書道)に何を求めるかということにつながっていきます。
文科省が進めるように、書写は日本の教育が現代人に課した書の基礎基本事項です。上手下手の差はあっても、それでそれなりに生きてはいけます。もちろん、書道を知らなくも生きてはいけます。ただ、人の生き方まで総合的に考えさせてくれるのは、書道の方だと私は考えています。みなさんはどう思いますか?

LETS書道!LETS書写!
とにかく、毛筆でも、硬筆でも、手に持って文字を書いたら、それだけでいろいろな感情が湧き上がってきます。うまく書けたな…相変わらず下手だな…面白いかも…楽しい⁈…そんな貴重な体験をいっしょに味わいませんか。
厚別東書道教室は、見学自由・無料体験・随時入会可能です。水書をはじめ、硬筆の方も本格的にやっています。お電話お待ちしています♪